男性ホルモンと男性更年期

ホルモンとは?

皆さんはホルモンについてご存じでしょうか?

ホルモンとはズバリその役割は「情報伝達」。

私達の体には、体がいつも一定の状態に保たれるよう、調節を行う機能が備わっています。
(例えば、気温が40度を超えていても、それに合わせて、体温も40度を超えてしまうなんてことにはならないですよね。それは体が一定の体温を保つため、汗を出して体を冷やすなどして私達が意識しなくとも勝手に調整をしてくれているからです)

調節機能は主に、神経系(自律神経)と内分泌系(ホルモン)が行っています。
自律神経とは、全身に張り巡らされた神経で、私達の意志とは関係なく自動的に体の状態を感じとり、神経伝達によってすばやく情報伝達を行いながら、体を調節してくれています。前述した発汗の調整も自律神経が行ってくれています。

ホルモンとは、内分泌系といわれる体の調節機能の一つ。
内分泌とは、分泌物が血液の中に放出されることをいい、神経系の素早い情報伝達と比べると、情報の伝達はゆっくりではありますが、その分効果も長く続きます。
体がいつもと違う状態になると、ホルモンを作る細胞でホルモンは作られ、血液の流れにのっかり、全身を巡りながら、特定の場所にいくと「いつもと違う状態になっているから、こうしてー」ということを伝えます。
伝えられた場所では、それはいかん!といつもの状態にするために働きを始めます。

ホルモンをつくる細胞が集まったところを「内分泌腺」といいますが、内分泌腺以外の場所にもホルモンを作る細胞はあり、体のあらゆる場所でホルモンは作られているそうです。
その種類は100種類以上とのこと!
体の中ではこんなにも緻密に情報伝達がされているんですね。
ちなみに、血液の中を流れるホルモンが特定の場所以外でどうして反応をしないのかというと、、特定の場所(標的細胞といいます)には、そのホルモンに反応するための受容体というものが存在するからです。
いわば、ホルモンと受容体は、鍵と鍵穴のような関係
間違った鍵穴に鍵をいれてまわしても、扉はあきませんよね。

内分泌腺には、代表的なものとして、下垂体、甲状腺、副甲状腺、副腎、膵臓のランゲルハンス島、卵巣、精巣などがあります。
それぞれの場所でそれぞれのホルモンが作らます。
例えば、食事の後に血糖値が上がると、膵臓から血糖値を下げるためのホルモン「インスリン」がでます。
インスリンは血流にのって全身にいきわたり、全身の臓器細胞に血糖を取り込むよう伝えたり、肝臓や筋肉でブドウ糖をグリコーゲン(貯蔵糖)を作るよう伝えたり、、様々な作用を及ぼし、血液中のブドウ糖を減らします。
逆に血糖値が下がりすぎると、膵臓から「グルカゴン」というホルモンがでて肝臓にグリコーゲンを分解してブドウ糖を増やすよう伝えます。
とても繊細な調整が行われているのです。

多くのホルモンは、ホルモンのレベルによって情報の伝達がなされます。
それが、上位ホルモンと下位ホルモン
その関係は、よく会社の役職関係に例えられたりします。
社長は、自律神経系の最高中枢である「視床下部」。
視床下部は血液の中を流れる様々なホルモンの濃度を感じとることができ、その状況から、部長である「下垂体」にこうするようにと「視床下部ホルモン」を出して指示を伝えます。
下垂体は、社長である視床下部と密接に連携しながら、内分泌腺のホルモン分泌量やホルモンを出すタイミングなどを、課長である各「内分泌腺」に「下垂体ホルモン」を出して指示を伝えます。
そして各内分泌腺は、それぞれの担当である平社員(標的細胞)に各内分泌腺ごとのホルモンを出して指示を伝え、体を調節するのです。
逆にそれぞれ上役の指示が、現場の状況に対して過剰な指示の場合は、それをいさめる報告が部下から上司に対して伝わり、過剰な指示(上位ホルモン)は抑制されます。(これをネガティブフィードバックといいます)

ホルモンは体の中で多くの情報伝達をしつつ、心身を健やかな状態に保つよう、調整をとることが第一目標なのです。