実は、男性更年期障害の診断は、お医者様にとっても、とても難しいそうです。
それは、男性更年期障害があらわれると考えられる年齢(40〜50代)の男性の置かれている状況に深い関係があります。
更年期男性の置かれている状況
仕事
若い時と比べて責任が重くなり、精神的負担がとても大きくなっています。
部下と上司の間での板挟み。
業績に関しての重圧。
多様化する職場環境や業務形態。
若い時は柔軟性をもって対応出来ていたものが、どんどん受け入れることが難しくなっていきます。
また、退職がみえてきたことに対する不安も増えます。
家庭
子どもが大きくなり、自立し、奥様と向き合う時間が増えます。
いざ奥様と二人になった時、どう話したらいいかわからなくなってしまう。
そんな方も多いのではないでしょうか?
若い時に一生懸命働き、家庭で過ごす時間をなかなか持ちづらかった方ほど、
奥様も旦那様との過ごす時間を諦めてしまっていて、二人して戸惑ってしまうなんてこともあると思います。
私の知り合いも、子ども抜きでは奥様と何を話したらいいかわからず、休日は友人と出掛けたり、自分の部屋にこもってしまったりしています。
いまさら奥様と二人で出掛けるなんて気恥ずかしい、とも言っていました。
なかなか、奥様をはじめとした「家族」と向き合うための一歩を踏み出すことが難しいようですね。
健康
以前書いたように精子が老化するのは35歳頃からといわれています。
(「更年期とは、、、、?」をご覧頂けたら嬉しいです)
身体の変化の時期でもあり、健康診断では生活習慣病があらわれ始めたり、若い時と比べ明らかに代謝が悪くなり、同じ食事量でも脂肪がつき始めたりするなど、変化を実感することもしばしば。
血管の硬化が始まるのは、個人差はありますが、早い方は30歳過ぎ、一般的にはだいたい40歳頃なんだそう。
血管が硬化すると酸素や栄養、老廃物の運搬が滞りがちになり、それこそ「老化」が始まります。
また、血管の硬化は男性にとって重要な「勃起」にも大きな影響を与えます。
脳の委縮が始まるのもこの頃だといわれています。
脳が一番重さがあるのは20代。
30代から軽微な萎縮が、40〜50代で本格的に萎縮が進み始めます。
脳の委縮は特に男性の方が女性と比べ顕著なんだそう。
脳の中でも萎縮が特にみられるのは、やる気や行動力を司る前頭葉や記憶力を司る側頭葉。(男性ホルモンは、幸せホルモンとよばれる「セロトニン」ややる気ホルモンとよばれる「ドーパミン」の分泌にも関与しており、男性ホルモンが低下すると、これらのホルモンも低下してしまいます。加えて、セロトニンやドーパミンは加齢によっても分泌が低下していってしまうので、、、)
以上のことから40〜50代の男性は、
健康の不安も増え、加齢による身体の変化上、やる気や活力も低下しやすく、
精神的に不安定なったり、心身の疲れが溜まりやすい状況にあるといえます。
男性ホルモンが急激に低下する大きな原因の一つは「ストレス」
上記のように、40〜50代男性の置かれている状況は、
仕事も家庭も健康もまさに変化と向き合わなくてはならない時期。
全てが混ざりあった状況は、複雑な問題も発生しやすく、大きなストレスも発生しやすくなります。
ストレスは男性ホルモンの低下に大きな影響を与えます。
男性ホルモンを作るよう指示をするのは、脳の視床下部という部分ですが、脳が強いストレスを感じると視床下部は「男性ホルモンを作るな!」という指令を出すのです。
強いストレスが長期間続くと、男性ホルモンの分泌量はガクンッと下がり、急激なホルモン環境の変化は、男性更年期障害の引きがねになってしまうのです。
また、強いストレスやセロトニンの低下は「うつ病」を引き起こす大きな原因にもなります。
以前から中高年(45歳から55歳未満)男性の自殺について深刻な問題として指摘されていますが、内閣府の「平成27年中における自殺の状況」という資料によると、
自殺者数
男性 16,798名
女性 7,756名
年齢別では(男性のみ)
〜19歳 338名
20〜29歳 1,729名
30〜39歳 2,462名
40〜49歳 3,166名
50〜59歳 3,084名
60〜69歳 2,717名
70〜79歳 2,068名
80歳〜 1,228名
と、40〜50代の方が多く、
原因・動機別 では
40〜49歳男性の場合
家庭問題 444名
健康問題 1,151名
経済・生活問題 790名
勤務問題 520名
男女問題 102名
学校問題 1名
その他 159名
50〜59歳歳男性の場合
家庭問題 389名
健康問題 1,146名
経済・生活問題 994名
勤務問題 380名
男女問題 49名
学校問題
その他 126名
と健康問題が一番多くなっています。
健康問題のみに限ると
40〜49歳男性の場合
病気の悩み(身体の病気)
172名
病気の悩み・影響(うつ病)
619名
病気の悩み・影響(統合失調症)
165名
病気の悩み・影響(アルコール依存症)
40名
病気の悩み・影響(薬物乱用)
6名
病気の悩み・影響(その他の精神疾患)
114名
身体障害の悩み 19名
その他 16名
50〜59歳男性の場合
病気の悩み(身体の病気)
300名
病気の悩み・影響(うつ病)
537名
病気の悩み・影響(統合失調症)
111名
病気の悩み・影響(アルコール依存症)
49名
病気の悩み・影響(薬物乱用)
2名
病気の悩み・影響(その他の精神疾患)
111名
身体障害の悩み 23名
その他 13名
と、うつ病が原因または影響しての自殺者が、圧倒的に多くなっています。
男性更年期障害の代表的な症状ともいえるものは「性欲の低下」「ED」などがあげられますが、うつ病もまたこれらの症状を引き起こします。
ストレスは、うつ病以外にも、
ストレスによって自律神経などが乱れ、身体的な症状があらわれる心身症(例:めまい・多汗症・不整脈・自律神経失調症・片頭痛 etc)や、ストレスが精神症状となってあらわれる不安障害などの原因にもなり、更年期障害と似たような症状を起こすのです。
男性更年期障害かもと悩む方の中には、
男性更年期障害ではなく、どうやらうつ病であったという方もいれば、
逆に、うつ病かと思い心療内科や精神科に通っていたが、実は更年期障害だったという方もいらっしゃるようです。
中にはうつ病と更年期障害が併発している方も。
(テストステロン値が低い方はうつ病になりやすく、うつ病の方はテストステロン値が低い傾向にあるそうです)
男性更年期障害なのか、うつ病が原因になっているのか、はたまた違う原因から症状があらわれているのか、この見極めはお医者様にとっても、とても難しく、精神科とタッグを組み、綿密な連携をしつつ治療にあたることが望まれています。
男性は女性と異なり、人に弱みをみせることが苦手だといわれています。
女性の場合、友人に相談をし、話すことでストレス発散をすることも出来ますが、男性の場合、近しい友人や家族にもなかなか悩みを言うことが出来ず、ストレスを溜めこんでしまう傾向にあります。
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