先日、フランキンセンスを入手しました。
フランキンセンス(乳香・オリバナムともいいます)とは、
アラビア半島や東アフリカなどに自生するボスウェリア属の樹木から採れる樹脂。
樹皮を傷つけると樹液がでて、かたまったものが樹脂となります。
フランキンセンスという名には、真の(Frank)香り(incense)という意味があり、
その名が示すように、香りとしての歴史はかなり長く、
古代エジプト(およそ5000年前)では神様に捧げる神聖な香りとして儀式で焚かれたり、
聖書にもイエス・キリストが生誕した際、東方三賢人が乳香・没薬・黄金を贈ったことが伝えられています。
古から、特別で神聖な香りとして用いられてきました。
アロマテラピーで使われることの多いフランキンセンス精油は、
↑の樹脂から水蒸気蒸留法(簡単にざっくりというと、窯に入れて水蒸気で蒸すことで芳香成分を抽出する方法です)によって芳香成分を抽出したものになります。
フランキンセンス精油に期待できる効能としては
- 気持ちを落ち着かせてくれる
- 浅くて速い呼吸を、深くゆったりとした呼吸へ
- 身体だけでなく精神的な痛みも鎮めてくれる
- 抑うつ状態の改善
- 緊張や体のこわばりをゆるめてくれる
- 免疫力を上げてくれる
- 鼻・喉といった気管支系の不調改善に
- 肌のアンチエイジングでも有名で、肌のたるみ・シワの改善、肌細胞を活性化して若返らせる、傷の回復を早める
といったものがあります。
海外では医療の一環としてアロママッサージが行われることもありますが、症例を読んでいると、
ストレスからの不眠・疼痛による不安や気持ちの落ち込み・気持ちのパニック時などに、
オイルにフランキンセンス精油(+それぞれの症状に合わせた精油)をブレンドしてマッサージを定期的に受けてもらったところ症状が改善したといった症例がありました。
神経系の抑鬱状態に対して有効性のある精油の一つとしても記載ありです。
また治療中や治療後に免疫力を落としたくない時などにも使われるようです。
- ストレスによる心身の不調を感じる時(または不調にならないよう心身を整えておきたい時)
- 肉体的な疲労よりも精神的な疲労を感じる時
- 地に足がつかないような心持ちの時
- まとまらない思考を落ち着かせたい時
などにオススメです。
さて、そのフランキンセンスですが、
昔ながらの方法で香りを感じてみよう、と香炉で焚いてみました。
焚く前の樹脂の状態でも、いい香り。
焚き方も色々あるようなのですが、
灰を敷いて、着火した炭の上にフランキンセンスをのせました。
煙がすーっと真上に上がっていきます。
あっ、さわやかな香り。
私の勝手なイメージとして、焚いた場合は重さのあるがっつりとした香りで、香り自体もかなり残るのかなと思いきや、そんなこともなく。
(フランキンセンスをドンとのせたらそうなるのかもしれませんが、煙も多くなるので控えめにしました)
かと言って、香りが軽すぎるわけでもなく。
私の印象になりますが、
フランキンセンス精油の香りはスーッと透明感のあるさわやかさで、
フランキンセンス樹脂香の香りは艶と深みのあるさわやかさ。
精油による芳香浴よりも、昔ながらの方法である焚いて香りを感じる方が、より精神的な効果は高まるようです。
フランキンセンスも採れる場所などによって、グレードがあるそうなのですが、
今回入手したのはオマーン産の高品質のフランキンセンス。
オマーンは良質のフランキンセンスが採れることでも有名で、
「乳香の土地」と呼ばれる世界遺産があり、かつて栄えた乳香交易の遺跡や乳香の樹の群生地が登録対象となっています。
フランキンセンスの量に限りはございますが、
香りが苦手でなければ、香炉で焚いた昔ながらのフランキンセンスの香りをお客様にも楽しんでいただけたら幸いです(*ฅ́˘ฅ̀*)
(試したところ、洋服掛けの近くで焚かず、また少量(香りを楽しんでいただけるぐらい)であれば衣類への香りうつりは感じられませんでした。気になる方は、貴重品は施術部屋にお持ちいただいて、お洋服はバスルームの衣類掛けにかけていただいても大丈夫です)
余談ですが、↓の写真の右下の茶色のかたまりがミルラ(没薬)となります。
イエス・キリストに乳香と共に捧げられた、こちらも乳香と同じく長い歴史を持つ特別な香りで、古代エジプトでミイラを作る際に遺体の防腐処理にミルラが用いられていたことから「ミイラ」という名がついたとの説もあります。
こちらはいただいたものなので量がなく、焚いて香りを感じていただくことはできませんが、少し焚いたところ深みのある重厚な香りを感じました。
薫香にすると、精油とはまた違った香りの印象を感じるのが面白いところです♪
【追記】
樹脂付きのフランキンセンスの樹皮(左手前)と、
上の写真のものとはまた異なる種類のフランキンセンス樹脂(右奥)。
横から樹皮を撮ると、樹脂がついている様子がわかりやすいです。
先日、フランキンセンス樹脂薫香の香りについて、お客様が感想をくださったのですが、なるほどと思うことや私も同じく思ったことがあったので、備忘録もかねて書いておきたいと思います。
フランキンセンス精油は、樹脂から芳香成分を抽出したオイルなこともあり、
香りを感じていただいた時に、鼻から透明感のある香りがスッとはいってきて、また香り自体もわかりやすいです。
火をつけた炭の上にフランキンセンス樹脂を置き、熱して香りを焚く方法の場合、
芳香成分を含む「樹脂全体」の香りなので、香りに複雑ともいえる深みがあるのですが、香りを感じていただくまでに少し時間がかかり、時間が経つにつれて、フランキンセンスの香りの「深み」や「艶感」がはっきりと感じられるイメージ。
お客様の許可をいただき、
少し多めに、部屋全体に香るぐらい樹脂を焚いたのですが、
お客様曰く、はじめは普通に「こんな感じの香りなんだ」と思っていたそうですが、徐々に香りを深く感じ、「リラックス度」と「気分」が上がっていったそう。
「とても高貴で、エロスも感じる香り」とのこと。
、、、私も思いました(笑)
深みのあるさわやかの中にある、艶感というか淫靡さも感じる香りが素敵だなぁと。
フランキンセンス樹脂薫香をしつつトリートメントをしていると、テンションが上がります(*´罒`*)
(元々、お香の香りが好きなこともあるかもしれませんが。たまに家で、お線香タイプのお香を香らせたりしています)
とはいえ、やはり香りの好みは個人差がかなり大きいですし、お客様の状況に合わせた香りの使い方があると思うので、精油でも樹脂薫香でも、ほのかに香りを楽しむ方法でも、しっかりと香りを楽しむ方法でも、お好みの形で香りを楽しんでいただけたら嬉しいです。
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