男性ホルモンと男性更年期

調和やバランスをかんがえる

ここ最近で、一番印象に残った本。

『いのちを呼びさますもの ーひとのこころとからだー』
稲葉俊郎 著

“すぐれた芸術は医療である”
ーー領域を超えて活躍する話題の医師、初の単著!
心臓の専門医である東大病院医師、稲葉俊郎氏。西洋医学のみならず伝統医療や代替医療など幅広く医療を修める稲葉氏が説く、人が生きるために必要なこれからの医療、創造の力とは。医療と芸術の接点を探るとともに、皮膚の下に広がる見えない世界を紐解きます。

(出版社アノニマ・スタジオさんHPより、紹介文を引用させて頂きました)

図書館でなんとなく手に取った一冊。
気がついたら、前のめりになって読んでいました。
何回も読み返したいし、
手元に置いておきたいなぁと思ったので購入し本棚へ。

ひとの「身体に触れる」ことが多い方、
こころやからだのこと、自分にとっての「健康」を考えたい方、
「芸術」に触れることが好きな方にも、
おすすめです(*ฅ́˘ฅ̀*)

印象に残るところ、
読んでいてハッとしたところ、
自分にとって大切・重要だなと思ったところが、たくさんありすぎて、
抜粋して紹介するということがとても難しい。

健康を考えるうえで、
体の部分に目を向ける西洋医学的な視点だけでなく、
体全体の調和に目を向ける伝統医療的な視点も大切であり、

全体性や調和のことなど、
読みやすく、とても丁寧に書かれています。

とりわけ私が印象的だったのは、
睡眠について書かれたところ。

 起きている時、私たちは外側の世界へ意識を向け、人工的な「社会」というシステムに適応していく。一方、寝ている時、私たちは内側の世界を見て、純粋に個人的な時間を過ごしている。私たちのそうした外側の世界と内側の世界は断絶しているわけではなく、互いに補い合うものだ。だからこそ、異なるふたつの世界を繋ぐ橋が必要になる。
つまり、夢を見ることで、外側の自分と内側の自分を繋ぎ、「イメージ」を介して何らかの調整をしていると考えられる。

(「いのちを呼びさますもの ーひとのこころとからだー」より引用させて頂きました)

眠っている時にみる夢は、
外的な自分と内的な自分を繋ぎ、調整することで、
心のバランスを保つという役割も担っているようです。

 心のバランスが崩れている時は、自分自身の心の声に耳を傾けることもなく、心の求める方向とは違うほうへ向かっていることが多い。自分自身の中でずれが生じてしまうことで苦しんでしまうこともあるだろう。多くの人が、外側にあるイメージばかりに躍起になり、内側にあるイメージを受け取っていないために、自分自身と再度繋がる作業が必要になってくる。それは夢を見ることでも可能だし、芸術に触れることで内的イメージが活性化される場合もある。

(「いのちを呼びさますもの ーひとのこころとからだー」より引用させて頂きました)

自分の中で生じる「ずれ」の問題は、
私が今勉強している男性更年期を考える中でも、
男性の心身の健康を考える中でも、
重要なテーマだなと思っています。

更年期は、
自分の体の中でも、
自分を取り巻く外的な環境でも、
大きな変化が生じやすい時。
自分の内外で大きな変化があれば、
「わたし」という存在の調和も
乱れやすくなります。

自分の内側も外側も、
常に変化していく中で。

自分の身体と誠実に向き合い、
身体の声に耳を傾けながら、
いかに全体としての調和を取り戻していくか。

健康を考えるうえでは、とても重要だなと思いました。

人間の体は、調和と不調和の間を行ったり来たりしながら、常に変化する場なのだ。全体のバランスを取りながら、その根底に働く「調和の力」を信じ、体の中の未知なる深い泉から「いのちの力」を引き出す必要がある。それが、人の「全体性を取り戻す」ことにほかならない。

(「いのちを呼びさますもの ーひとのこころとからだー」より引用させて頂きました)

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実は、
読んでいて、以前に書いたブログを、
少し思い出しました。

イケない男性とイケない女性以前に代々木忠さんの『プラトニック・アニマル SEXの新しい快感基準』を読みました。 電車の中でカバーなしで読めない表紙に一瞬「お...

社会的な自分と、本当の自分。
そこで生じるズレや、
その2つが思うように繋がらず、
上手くオンオフの切り替えができなくなっていること。

そういった視点でも、
心の調和や心と体の調和を
取り戻すことは大切なのではいかと思います。

もうひとつ。

睡眠に関する内容の中で、
「起きていて寝ている」
という状態について触れられていました。

寝ているような、起きているような、
その狭間の感覚。
意識はあるけれども、半分寝ているような、
不思議な感覚。

トリートメントを受けたお客様からいただくことのある感想ですが、
私もトリートメントを受けた時に感じることがあります。

「起きていて寝ている」という重なった状態こそが、私たちが寝ている時の謎に満ちた世界のほんの一端を垣間見ることができる瞬間であり、無意識の状態を意識することができる唯一の場所なのだ。

(「いのちを呼びさますもの ーひとのこころとからだー」より引用させて頂きました)

あのなんともいえない不思議な感覚は、
意識と無意識の、
その境目にある時なのかな、
と思ったりもしました。

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