先日、「常陸国風土記」ゆかりの地を巡ってきました。
前々からしてみたい、、、と思っていたんですよね(੭ु ›ω‹ )੭ु⁾⁾
風土記は奈良時代に編纂された地誌です。
以前にXにもあげましたが、祖父母の家が茨城県鹿嶋辺りで馴染みがあることもあり、常陸国風土記(現在の茨城県辺り)は何回読んでも面白いなぁと。
そんな中で見つけた、茨城県が作成した『常陸国風土記』というサイト。
(常陸国風土記1300年記念事業の一環で作成されたようです。その時にイベントも色々行われていたようで、参加できなかったのがとても残念)
そのサイト中にある「常陸国風土記を訪ねる」というページを参考に、今回、県西地域である鹿島神宮周辺の、ゆかりの地を巡ってきました♪
鹿島神宮
いつも祖父母の家に行く時は、車で行くことが多いのですが、今回は高速バスで。
東京駅を6時30分発の始発の鹿島神宮駅行高速バスに乗り込み、「鹿島神宮」で降車(8時30分頃に到着)。
バスを降りたら左へ向かって歩き、一つ目の信号(に鹿島神宮への案内看板あり)を左折してまっすぐ歩いていくと、ほどなくして鹿島神宮に到着です。
朝の鹿島神宮↓
『常陸国風土記』香島郡の条
(―略)天の大神の社の周りには※卜氏が住んでいる。
そこは、地形が高く東と西は海に臨んでいて、嶺と谷が犬の牙のように村里に交わっている。山の木と野の草が生い茂り、まるで、中庭の垣根を作っているようだ。潤い流れる崖下の泉は、朝夕の汲み水になる。台地の峰の頂きに住まいを構えれば、生い茂った松と竹とが、垣根の外を守ってくれる。谷の中腹に井戸を掘れば、生命力旺盛な葛の葉が、井戸の壁面を覆い隠す。
春、その村を歩けば、様々な草花が咲き乱れ、かぐわしい香りを放っている。秋、その道を過ぎ行けば、数多くの木々に、錦織りなす木の葉が美しい。ここはまさに、神と仙人が隠れ住んでいるような所だ。くしき力を持つ何かが生まれ出づる土地だ。その佳麗な不思議さは、とても書き表す事が出来ない。
その天の大神の社の南に郡役所があり、北に沼尾の池がある。土地の古老の話では、沼尾の池は、神代のむかしに天から流れてきた水沼だという。なるほど、池に生える蓮根は、比べる産地がないほど味わいを異にして、大変美味いとしかいいようがない。そればかりか、病に苦しむ者は、この沼の蓮を食えば、たちどころに治るという。この池には、鮒や鯉も多く生息している。この地は、以前に郡役所が置かれた所で、たくさん橘を植えていてその実も美味い。
(鹿嶋デジタル博物館 常陸国風土記に記された”鹿嶋” より引用させて頂きました)
鹿嶋は、常陸国風土記では「香島」と記されており、天の大神の社が、今の鹿島神宮本宮にあたるそうです。
(少し脱線しますが、
「鹿嶋デジタル博物館」というサイトでは、鹿嶋の歴史や文化財などが紹介されていて、面白い情報が盛りだくさんでした!
鹿嶋では旧石器時代・縄文時代・弥生時代などの遺跡も発掘されているそうで、古代から多くの人が住んでいたよう。
「鹿嶋の古文書」のページで、「櫻齋随筆」という鹿島神宮大宮司の座に在った鹿島則孝公の随筆集が紹介されていますが、その中の、
徳川吉宗公が鹿島神宮の宝剣フツノミタマノ劔を見せるように言ったけれども「開くべからず」と厳重に封印されていたため命令を撤回した
という話も個人的には好きでした。
ふと。
鹿島神宮にある、地震を起こす大鯰を押さえていると伝わる「要石」を、徳川光圀公がどれぐらい深く埋まっているか、確認するため掘ったという話を思い出す。
徳川家、なにかと確認したがるなぁ。
歴史ロマンですね( *˙ω˙*)و)
話を戻して。常陸国風土記を読んでいると、鹿島神宮の周辺は、春は花が咲き乱れ、秋は紅葉が彩る、それはそれは美しい景色が広がっていたよう。
朝の鹿島神宮を参拝した後は、鹿島神宮で合流した家族の車で、風土記に記載のあった「天の大神の社の南に郡役所」跡へと向かいました♪
史跡鹿島神宮境内附郡家跡 「神野向遺跡」
古代の鹿島郡は、全国に8つしかない神郡(律令制下において一郡全体が特定の神社の所領・神域として定められた郡)の一つで、
郡家とは、今でいう「役所」のことなのだそうです。
、、、結構、迷いました。
サイトに記載のあった住所をGoogleマップにいれたのですが、表示されず( ;ᵕ; )
行かれた方のブログ等を参考にしながら、なんとか辿り着きました。
なので、自分が忘れないためにも地図を張っておこうと思います。
鹿島神宮から鹿島郡家 神野向遺跡に向かう場合はこんな感じです。
(便宜上、鹿島神宮のさざれ石をスタート地点、ココス鹿嶋店をゴール地点に設定しました)
他にも行き方はあるかもしれませんが、ココス鹿嶋店の手前の信号「下塙入口」を右折すると神野向遺跡への案内看板(小さめ)があったので、それに従って向かいました。
郡家跡に到着!
遠くから見るとこんな感じです↓
約54m四方の回廊を巡らした、全国でも珍しい形態の建物だったとのこと。
ここにこんな建物があって、約200年間、役所として機能していたのか、としみじみ。
鹿島郡家跡 神野向遺跡を見た後は、常陸国風土記に「天の大神の社とともに、坂戸神社、沼尾神社の三社で香島の天の大神と称した」との記載のある、2社さんへと向かいました⇒
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