日々いろいろ

美術展好きにオススメの「ぐるっとパス」(2023秋)③(インド細密画展・芥川龍之介がみた江戸・東京展・光へ漕ぐ舟展)

「ぐるっとパス」をメインに秋の美術展を巡ってきましたが、今回が最終回です(σ⁎˃ᴗ˂⁎)σ

美術展好きにオススメの「ぐるっとパス」(2023秋)①(野又穫展・荒木珠奈展・ローマ展・南山城の仏像展)いまさら夏休みと言うのもおかしな話なのですが・・・。 暑い時期が過ぎたら遅い夏休みをとって旅行に行きたいなぁと思っていたのですが、どう...
美術展好きにオススメの「ぐるっとパス」(2023秋)②(コスチュームジュエリー展・めぐりあう大津絵展・楽しい隠遁生活展・インドの染織 展)前回に引き続き、美術展巡り中です(*ฅ́˘ฅ̀*) https://sasaraeotoko.com/?p=6706 ぐるっ...

⑪インド細密画(~11/26 府中市美術館・府中)

(ぐるっとパスで割引)

 インド細密画は、16世紀後半から19世紀半ばに、ムガル帝国やラージプト諸国の宮廷で楽しまれものです。一辺20センチ程の小さな画面には、ファンタスティックな神話世界、豪華な衣装に身を包んだ王の肖像や、しなやかなポーズの女性たちが、繊細な筆で描かれています。あえて小さな画面に描かれたのは、「見る人と絵が一対一で対話をする」という考え方があったからです。絵と静かに向き合い、対話を重ねることは、魂を清める行為でもあったと言います。
美しい線と色に彩られた宝石のような絵の中には、豊かな大地から生まれた人々の自然を崇める心や感性、情熱的な信仰心が込められています。古代以来、複雑で深遠な文化を築いてきたインドのすべてが刻まれているのです。
インド細密画展ホームページより引用させて頂きました)

鮮やかで美しい色、
緻密に描かれるアクセサリーや模様、
ヴェールの透け感、
優美な体のライン。
うわぁぁ♡と心の中で叫びながら見ていました。
なんて綺麗なんだろう。

インドでは、リアルを追求するのではなく、色彩や線描といった造形の美しさが、絵を見る人の心に働きかける力を重視しているそうです。
元々小さな画面に描かれていることもあり、気がついたら絵を見ることに集中。
インド細密画が小さな画面に描かれたのは、
見る人と絵が一対一で対話をするという考えがあるようですが、
なるほど、絵と対話しちゃうなと思いました(*´罒`*)

旋律や音色を絵画にしたというラーガマーラ(楽曲絵)も興味深かったですし、
インドの神々や英雄に関する解説を読みながら、
神話や古代叙事詩の世界を絵画で見るのも面白かったです。

パンフレットに「感情を直に揺さぶることを大きな目的とするインド芸術」という言葉がありましたが、まさしくそれを実感することができるような美術展でした(*´︶`*)

余談なのですが。
府中市美術館の常設展で展示されていた一宮長常「紅蔦手長猿図」に度肝を抜かれました(;°Д°;)
猿が、可愛い猿がいっぱい!!
美術館併設の素敵なカフェ「府中乃森珈琲店」さんで、インド細密画展開催記念メニューのカレーを食べて帰ろうと思っていたのですが、、、
少しだけ常設展見ようかな~とふらりと入って、
すぐにあの猿の絵との出会い。
なにあれ!!好き!!
あまりに衝撃的で、思わず、がっつり常設展を見てしまいました。
(府中市美術館常設展令和5年度第Ⅲ期展示、こちらも楽しかったです)
ポストカードがあったらと思い、ミュージアムショップの方に聞いたのですが、ないとのこと。
また、時間がなくなってしまいカレー食べそこないました( ;ᵕ; )
あの可愛い猿め。でも好き!
「紅蔦手長猿図」を知ることができて大満足です♥
また府中市美術館行きたいですし、次こそカフェでゆっくりしようと思います♪

⑫芥川龍之介がみた江戸・東京(~11/12 たばこと塩の博物館・本所吾妻橋)

(ぐるっとパスで入場)

日本を代表する文豪のひとりである芥川龍之介は、明治25年(1892)に東京市京橋区に生まれ、少年期を東京下町(本所周辺)で過ごしました。大正5年(1916)、東京帝国大学在学中に発表した「鼻」が夏目漱石に評価され文壇に登場、その後数多くの作品を残しました。龍之介が生きた明治20年代から昭和初期にかけては、東京の風景、人々の文化・風習が大きく変わった時代でした。
本展では、浮世絵や絵葉書などを多数展示、芥川龍之介の作品と彼の言葉も紹介しながら、“江戸”から“東京”に大きく変わっていく街の様子を伝えます。
(『芥川龍之介がみた江戸・東京』展ホームページより引用させて頂きました)

芥川龍之介が幼少期を過ごした本所・両国を中心に、芥川龍之介が見ていた東京が、写真や絵葉書などで紹介されています。

両国にはちょくちょく行く機会があるので、昔の両国はこんな景色だったんだと、感慨深く思いました⑅ර⌔ර⑅
展示スペースは広くはありませんが、見応えありです。
芥川龍之介がタバコを吸う映像が、短いながらも流れていて。
写真で見ることはあっても動画は初めてだったので感動でした。



ミュージアムショップがちょっとマニアック!(笑)
たばこと塩の博物館なので、たばこや塩グッズが揃っています。
常設展も面白そうでしたので、今度じっくり見に行きたいと思います♪

⑬光へ漕ぐ舟 ~手から生まれる遥かな広がり~ 浜口陽三と桑原弘明、高島進、前田昌良(~11/19 ミュゼ浜口陽三・ ヤマサコレクション・日本橋蛎殻町)

(ぐるっとパスで入場)

浜口陽三の銅版画の前に立つと、色の柔らかさと静けさに包みこまれます。その浜口陽三作品と共に、現代において繊細で澄んだ表現を追う作家三人を紹介します。手に包めるようなスコープの中に、静かな世界をつくる美術家・桑原弘明。主観を排除し、素材と道具のためのドローイングを続ける高島進。小さな動く彫刻に、純真な夢を込める前田昌良。小さな形や微かな線が遥かな広がりを内包します。
光へ漕ぐ舟ホームページより引用させて頂きました)

まるで大人のおもちゃ箱。
とても素敵な美術展でした。
優しい灯りと、静謐な雰囲気の中。
展示されている作品を動かしたり、覗いたり、ひっくり返したり。
純粋に楽しかったです。

どの作品も素敵だったのですが、

桑原 弘明さんの、小さな真鍮のスコープにペンライトの光をあてながらのぞくと、幻想的な世界が現れる作品。とても綺麗でした。
不思議な世界を覗き見ている気分。

浜口陽三さんのカラーメゾチントという方法を使った銅版画。
深みのある黒の中に浮かび上がる、果物の鮮烈な色。
神秘的な色に目を奪われました。

ミュゼ浜口陽三・ヤマサコレクションに行くのは初めてでしたが、いい美術館発見しちゃった♡
ちなみに銅版画家 浜口陽三さんは、ヤマサ醤油第10代目社長の息子で、こちらの美術館は1998年にヤマサ醤油株式会社が開設。
以前は併設のカフェで、ヤマサ醤油を使ったアイスをいただくことができたようですが、今は飲み物のみの提供とのこと(再開されるのかどうかは聞いていないので、わからないです)
残念(´ω`)
でも、とてもいい雰囲気だったので、今度はカフェでゆっくりしたいと思います。

ぐるっとパス、すごかった♡

「ぐるっとパス(最初に使用をした日から2か月有効)を利用して、どれぐらい美術展に行けるかな?」と、9月から美術展を巡ってきましたが、想像以上に楽しめました(*´罒`*)
行ったことがなかった美術館に行けたことも嬉しかったな♪
ぐるっとパス対象施設としては、他にもたくさんの美術館(千葉や埼玉にもあり)や動物園・水族館・プラネタリウム・庭園などがあります(全部で101施設)
気になる方は公式サイトを見てみてくださいね↓
東京ミュージアム・ぐるっとパス

 

最後に。

以前読んだ本に、イライラ・ムカムカしている時は、心のエネルギーが足りていない時で、芸術に触れることが心のエネルギー補給になることや、自分の中にある創造力を豊かにすることにつながることが書かれていました。
芸術を通して自分自身と向き合うことは、外側の環境に揺るがない凛とした自分を保つことにもおすすめのよう。

美術館や図書館の雰囲気が好き、
自分がいいなぁ好きだなと思える作品に出会えたら嬉しい、
美術館巡りは結構体力を使うのでいい運動になる、
といった感じで、美術展に行くのが私は好きなのですが、
知らない間に心のエネルギー補給や自分のバランスを良い感じにとることができていたら嬉しいなと思います(*ฅ́˘ฅ̀*)

 

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