これまで度々、
男性更年期障害とは、、、年齢を重ねるにつれて、男性ホルモンが低下し、バランスが崩れ、そのことが原因であらわれる様々な心身の不調と書いてきました。
確かに男性ホルモンの低下はベースにあります。
ですが、男性更年期障害があらわれる最大の原因は、加齢による男性ホルモンの低下ではないのです。
年齢を重ると男性ホルモンは緩やかに低下していきます。
更年期障害の症状があらわれるか、あらわれないか。
また症状が強いのか、軽いのかは、、、
男性ホルモンの「落差」が重要になってきます。
例えば、緩やかに少しずつ低下し続けている場合は、体内のホルモン環境も少しずつ変化していくため、身体も適応しやすく、更年期障害の症状はでなかったり、またあらわれたとしても比較的軽いものであったりします。
ですが、「なんらかの理由」で男性ホルモンの分泌がガクンッと減少してしまった場合、男性ホルモンの急激な低下というホルモン環境の変化に身体は適応出来ず、大きな負担がかかり結果として男性更年期障害の症状が強くでてしまうのです。
LOH 症候群の基準となる男性ホルモン値について
LOH症候群(加齢男性性腺機能低下症候群)か否か診断の重要な目安の一つとなるのがフリーテストステロン値です。
フリーテストステロン値の検査を行った際、
11.8pg/ml以上
LOH症候群ではない
7.5pg/ml以上11.8pg/ml未満
男性ホルモンが減少傾向にあると考えられ、男性ホルモン補充療法の対象となる準LOH症候群
7.5pg/ml未満
LOH症候群
と考えられています。
ちなみに年代別フリーテストステロン値については
20歳代 8.5pg/ml〜27.9pg/ml(平均16.8pg/ml)
30歳代 7.6pg/ml〜23.1pg/ml(14.3pg/ml)
40歳代 7.7pg/ml〜21.6pg/ml(13.7pg/ml)
50歳代 6.9pg/ml〜18.4pg/ml(12.0pg/ml)
60歳代 5.4pg/ml〜16.7pg/ml(10.3pg/ml)
70歳代 4.5pg/ml〜13.8pg/ml(8.5pg/ml)「男性更年期障害 LOH症候群」
奥山 明彦 編集 から引用させて頂きました。
との研究結果が発表されています。
男性更年期障害を扱う「メンズヘルス」外来に更年期障害の症状に悩み訪れる患者さんの多くは、フリーテストステロン値を検査してみると男性ホルモン補充療法が必要なほど低下しているわけではないそう。
では、なぜ更年期のような症状が出てしまっているのでしょうか?
それは前述した男性ホルモンがガクンッと低下してしまったことによる男性ホルモンの「落差」が原因だと考えられています。
男性ホルモンを急激に低下させてしまう理由とはどのようなものが考えられるでしょう?
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