『ディーン・ボーエン』展・『柚木沙弥郎　永遠のいま』展に行ってきました

秋の美術展めぐり٩꒰｡•◡•｡꒱۶

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『柚木沙弥郎永遠のいま』展（東京オペラシティアートギャラリー）
『ディーン・ボーエン展』（八王子市夢美術館）

『柚木沙弥郎永遠のいま』展（東京オペラシティアートギャラリー）

（チラシ）

2024年に101歳の生涯を閉じた染色家、柚木沙弥郎。
型染の世界に新風を吹き込んだ柚木の作品は、自由でユーモラスな形態と美しい色彩が心地よく調和しつつ生命力にあふれ、見る人を惹きつけてやみません。
柳宗悦らによる民藝運動に出会い、芹沢銈介せりざわけいすけのもとで染色家としての道を歩みはじめた柚木は、挿絵やコラージュなどジャンルの垣根を超え、創作世界を豊かに広げました。
本展では75年にわたる活動を振り返るとともにゆかりのあった都市や地域をテーマに加え、柚木をめぐる旅へと誘います。身の回りの「もの」に対する愛着や、日々のくらしに見出した喜びから作品を紡ぎだす柚木の仕事は、変化の時代にこそ、大切に慈しみたい「いま」を私たちに示してくれます。
民藝を出発点に、人生を愛し楽しんだ柚木沙弥郎の創作活動の全貌をご堪能ください。
（『柚木沙弥郎永遠のいま』展サイトより引用させて頂きました）

様々な模様、美しい配色。
口をぽかんと開きながら、染められた布をうっとりと見上げる、最高の時間でした。
展示作品数も多くて、圧巻。

会場内では、女子美術大学で行われている「広幅注染」の映像資料が紹介されており、こうやって大きな布を染めているんだという驚きと、展示されている作品はこうやって作られたんだなぁと思いました。
(会場内は鯉のぼりのみ撮影可)

柚木沙弥郎さんは、自らの仕事に自己模倣の恐れを感じ、版画や立体造形・絵本など様々な創作に取り組んだそうなのですが、それらの作品も多数展示されています。
柚木沙弥郎さんが絵を描いた村山亜土さん原作の絵本「トコとグーグーとキキ」に関する展示コーナーは絵本原画だけでなく、立体作品もあり、すごく可愛かったです♥
宮沢賢治の「雨ニモマケズ」を絵本にしたものは鮮やかな色とどこか優しさを感じる雰囲気が好き。
シンプルな模様が不思議とすごく印象に残るのが見ていて楽しく、すごいなぁとも思いました。

『ディーン・ボーエン展』（八王子市夢美術館）

メルボルンを拠点として活動するディーン・ボーエン（1957-）は版画、油絵、水彩、彫刻、アーティストブックなど幅広い表現で作品を制作する、現代オーストラリアを代表するアーティストです。

オーストラリアの田舎町に生まれ、幼少時から身のまわりの生き物たちに親しみを覚えていた彼の作品には、コアラやカワセミ、ウォンバットなど、さまざまな動物や昆虫たちが登場します。オーストラリアの広大な大地と空、そこに生きる（私たちを含めた）さまざまなものたち。約30年に渡ってボーエンが描き出した、愛くるしい生き物と私たちのくらしの姿を110点におよぶバラエティ豊かな作品で紹介します。
（八王子市夢美術館ホームページより引用させて頂きました）

大きな体に短くて細い足の、可愛い黄色い鳥の絵がとても印象的。
八王子市夢美術館で開催されていた『ディーン・ボーエン　オーストラリアの大地と空とそこに生きる私たち』展に行ってきました。

見た瞬間、気持ちをガシッとつかまれるような魅力ある作品の数々。
版画・油絵・水彩・彫刻など、様々な方法で作品が作られていますが、創作方法によって作品の印象が変わるのも面白かったです。
油絵は絵の具が厚く重ねられていて、色が鮮やか。「たくさんの窓のある家」（油彩）の空の深い青色がとても綺麗でした。
鳥が描かれている作品も多かったのですが、鳥のとぼけた顔とユニークなバランスの体が愛らしくて好き。
作品を作っているうちにどんどんと違う作品を思いついてというようなディーン・ボーエンのお話が展示解説に書かれていましたが、楽しみながら自由に創作をしていることがとても伝わってくる美術展でした♪

余談ですが。
美術館から京王八王子駅に向かってのんびり歩いていると、美味しそうな和菓子屋さんを発見。
八王子の老舗和菓子屋「もちとし本店」さんでした。
↑の写真の左の和菓子は「お餅どら焼き」、右は「さつま大福」。
お餅どら焼きは、どら焼きに大きな求肥が挟まっています。
さつま大福は、中にサツマイモの餡がたっぷり！
柔らかなモチモチ感と絶妙な甘さが最高でした。
とても美味しかったです♡
またおやつにしよう♪