男性更年期障害を含め、40代から60代男性の心身の不調に『ストレス』が大きく影響することを以前に書きましたが、

今回はストレスのことや、ストレスが原因の心身の不調におすすめのアロマをご紹介したいと思います。
ストレス
人は恐怖や脅威を感じるようなこと(ストレス)と遭遇すると、その事態を乗り越えるため、身体が自動的に反応を起こします。
ストレスに対する反応
①警告期
ストレスに直面した時の初期の本能的な反応。
必要な筋肉に多くの酸素と血糖を送るため、心拍数と血圧が上昇。脅威を感じるような出来事に対して、すぐに身体が反応できるようにします。呼吸も速くなり、一時的に消化液の分泌や免疫系が停止します。
②抵抗期
ストレス原因が取り除かれないと、①の身体の状態が続くため、自分自身をストレスに順応させようとします。ストレス耐性が高まりますが、次第に心身は消耗し、最終段階である疲弊期へと移行していきます。
③疲弊期
心身が消耗しきってしまっているため、体力や免疫力が低下し、
風邪をひきやすくなったり、慢性的な疲労感、憂鬱、不眠、消化不良、集中力の低下、頭痛、肌荒れなどが引き起こされます。
うつ病などの健康問題が発生するリスクも高くなります。
過敏・不安・内向的・無気力・不機嫌などの症状があらわれ、泣きたい衝動に駆られます。
限界に達してしまうと、それまで意欲的に熱心に物事に取り組んでいた人が燃え尽きたようにやる気や意欲を失ってしまう「燃え尽き症候群」という状態が引き起こされることも。
体力だけでなく、精神エネルギーも枯渇しているため、無気力・無感動・無関心といった状態(参考書には「目開き昏睡に近い状態」と記されていました)が起こり、やりがいや目標を失うことから自分の中で達成感がなくなり、仕事の質の低下だけでなく、自信を喪失してしまうこともあります。
できるだけ初期の段階で、ストレス原因を取り除くよう行動を起こしたり、ストレス緩和のために自分自身へのケアを行うよう心がけることが重要になります。
ストレス緩和におすすめのアロマ
心身の緊張をゆるめリラックスした状態になることで、ストレスを緩和するリラクセーション法。ゆっくりと深い呼吸をしたり、ストレッチで身体を動かすなど、様々な方法がありますが、アロマテラピーもストレス緩和にとても有効なリラクセーション方法の一つ。
植物の香りは嗅覚を通してすばやく脳に伝わり、リラックスさせる・活力を上げるなど、心身に影響を与えます(自律神経系を調整している脳の視床下部に働きかける香りも多いため、心と体のバランス調整にもおすすめです)。

ただ、「香り」は香りを感じている本人が心地良いと感じることが大前提。
苦手な香りは逆にストレスになってしまいますので、香りを選ぶ際には、自分の感覚も大事にしてあげてくださいねヾ(´︶`*)ノ
好きだなと思う香りは、身体が本能的に求めている香りともいえます。
不安感と抑うつ(+孤独感・自信喪失・自己肯定感が低くなっている時に)
強いストレスを感じている時は、不安を感じたり、気持ちが落ち込んでしまうことがあります。
不安と抑うつの両方におすすめの精油。
- ラベンダー精油
イライラ・筋肉の緊張・不眠・頭痛・高血圧・興奮
ラベンダーの香りが、不安やストレスを減少させ、心身をリラックスさせることは多くの実験から明らかになっています。 - スイートマジョラム精油
イライラ・筋肉の緊張・不眠・頭痛・高血圧・興奮・消化不良・神経強壮 - ゼラニウム精油
イライラ・頭痛・興奮・免疫低下 - ベルガモット精油
イライラ・不眠・興奮・消化不良 - カモミール・ローマン精油
イライラ・筋肉の緊張・不眠・頭痛・消化不良 - フランキンセンス精油
抑うつ・鎮静・免疫強化
呼吸を深く、ゆっくりにする。
不安や気持ちの落ち込みが和らぐことで、孤独感や低くなってしまった自己肯定感・自信が回復しやすくなります。マジョラム精油には気持ちを高揚させる作用もありますが、同じ作用のあるイランイラン精油も上記の精油と合わせてブレンドするとより効果的。
イライラ
ラベンダー精油、マジョラム精油、ゼラニウム精油、ベルガモット精油、カモミール・ローマン精油や、
交感神経系のバランス調整・神経強壮・呼吸を深くするサイプレス精油もおすすめ。
過緊張
ストレスから自律神経のバランスが崩れ、交感神経が優位になり、心身に過剰な緊張が続いている状態。
緊張緩和におすすめの精油は
- プチグレン精油
副交感神経を優位にする成分リナロールと酢酸リナリルを含む。 - ベルガモット精油
- メリッサ精油
抗うつ・鎮静・消化・強壮
生命中枢に作用して、繊細で揺れ動く情緒のバランスをとる
不安を和らげ、筋肉の緊張を緩和するラベンダー精油、マジョラム精油、カモミール・ローマン精油もおすすめです。
不眠
ラベンダー精油、ベルガモット精油、マジョラム精油・カモミール・ローマン精油の他、
緊張を緩和するプチグレン精油もおすすめ。
身体の痛み
どこか体に痛みや不調を感じると、不安や気持ちが落ち込み、やる気や集中力も低下、孤独感を感じやすくなりますが、その逆も然り。
ストレスで不安や気持ちの落ち込みのある時、疲労している時や休息が充分にとれていない時は、痛みを感じやすくなります。
痛みを緩和させるラベンダー、ゼラニウム・マジョラム精油の他、
フランキンセンス精油は精神的な痛みにも有効なのだそうです。
《参考文献:「プロフェッショナルのためのアロマテラピー」第3版》
他にもたくさんあるオススメのアロマ
今回、オススメのアロマとして記載した精油は、参考文献「プロフェッショナルのためのアロマテラピー」第3版をもとにしたものとなります。
他にも普段参考にしているアロマの本が何冊かあるのですが、著者さんによってオススメ精油の考え方が異なることもあるので1冊にしぼりました。
また、↑に書いた精油の作用は、精油の持つ作用の一部分になります。
例えば、ラベンダー精油の主な作用は、鎮痛・鎮静・抗痙攣・抗うつ・筋肉弛緩・血圧降下・抗炎症・瘢痕形成・抗菌・抗ウイルス・抗真菌など。
筋肉痛・関節炎・リウマチ・筋肉痙攣・やけど・ニキビ・感染症・高血圧・憂鬱・頻脈・睡眠障害・不安・片頭痛・乾燥型湿疹などにおすすめとされています。
他の精油も上記した作用以外に期待できる作用がたくさんあり、
そして精油の種類に関しましても、おすすめした精油以外にたくさんの種類があります。
今回ご紹介した精油は、あくまでもおすすめの一例。
ストレス緩和やストレスが原因と思われるような心身の不調におすすめの精油は他にもたくさんありますので、また次の機会にご紹介できたら嬉しいです。
(すべてではありませんが、幾つかをのぞいて、今回おすすめした精油はサロンに置いてありますので、気になった方は香りを感じてみてください。
もちろん、トリートメントオイルにブレンドする精油としてもオススメです)
植物の香りで、自分の内側に意識を向ける
ストレス社会といわれる現代は、健康のためにジムで体を鍛える時間を作るように、自分の心の健康のためにケアする方法・時間をもつ努力が大切になります。
「体」は鏡でチェックする・体重計で日々の数値を量るなど、自分の目で見たり数値として感じることができますが、「心」の調子ははかることが難しいため、自分の感覚が頼り。
それにしたって、頑張り続けるために不調を我慢すること・やり過ごすことに慣れてしまっていると、どうしても自分の調子を感じ取る感覚が鈍くなってきてしまいます。
アロマテラピー(芳香療法)は自然の香りによって心身の調子を整えるお手伝いと、
そういった「自分の内側に意識を向けること」を自然と鍛えてくれる方法の一つでもあるのではないかなと思います。
香りを感じると「自分にとって好きか嫌いか、その香りでどんな気持ちになるのか」、自分の感覚を瞬時に感じとれる面白さがあります。
(同じく、人と人が触れあうマッサージも「自分の内側に意識を向けること」を自然と鍛えてくれる方法の一つ、だと思っています)
好きな香りから。是非、お試しください(*ฅ́˘ฅ̀*)

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アロマサロンSASARAE
https://www.sasarae.com
新宿駅のお隣り、京王新線初台駅より徒歩約5分。
男性の心身の不調にスポットをあて、
本格アロマテラピー
エサレン®ボディーワーク
を行っております。
男性更年期障害について勉強中。
心に響くような優しいタッチ
心身の深いリラクゼーション
完全予約制・プライベートサロン
性的なサービスは一切ございません
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