東京ステーションギャラリーで開催されている
『生誕120年 宮脇綾子の芸術 見た、切った、貼った』展(3月16日まで)
に行ってきました。
宮脇綾子(1905-1995)は身近なモノを対象に、布と紙で美しく親しみやすい作品を生み出しました。アプリケ、コラージュ、手芸などに分類されてきた彼女の作品は、しかしいずれの枠にも収まりきらない豊かな世界をつくり上げています。モティーフにしたのは野菜や魚など、主婦として毎日目にしていたもの。それらを徹底的に観察し、時に割って断面をさらし、分解して構造を確かめる。たゆまぬ研究の果てに生み出された作品は、造形的に優れているだけでなく、高いデザイン性と繊細な色彩感覚に支えられ、いのちの輝きを見事に表現しています。
本展では、宮脇綾子をひとりの優れた造形作家として捉え、約150点の作品と資料を造形的な特徴に基づいて8章に分類・構成していきます。美術史のことばを使って分析することで、宮脇綾子の芸術に新たな光を当てようとする試みです。
(東京ステーションギャラリー公式サイトより引用させて頂きました)
驚くような発想力と繊細な色遣い!
自分が美しいと感じたものを「見て、見て、見つくして、研究して」創られた作品の数々。
とても綺麗でした♥
宮脇綾子さんは、毎日目にする野菜や果物などの
色や形、質感、時には成長していく様子をじっくりと見て、
骨董屋めぐりをして集めた古裂・知人がくれるハギレ・使い古したタオル・柔道着・使用済みのコーヒーフィルター・石油ストーブの芯などの、模様や素材感を生かしながら、
それらを表現する作品を作りました。
江戸時代の縮緬や絞りの模様を魚の鱗にみたてたり、
鶴亀模様の藍型染めを使って鯛で表現したり(鯛の体に模様として鶴と亀がいる斬新さ)、
カボチャの断面ではワタの部分が花柄のレースを使って表現されていたり。
すごく面白い(*☌ᴗ☌)。*゚
(美術展のチラシ↓)
新しい布が手に入るたびに、「魚」の形に切り抜き作られた
1万の魚が貼られた「縞魚型文様集全22巻」も圧巻です。
(干し柿型もあり)
好きで好きで堪らないんだろうなぁと感じさせる、
宮脇綾子さんのマニアック極まる感じがとても好き。
展示に「円空仏の素朴さを見習おうと、布製のコーヒーフィルターにちょっとハサミを入れただけ」で作った「フィルターのするめ」があったのですが、
ちょうど、東京ステーションギャラリーから歩いて15分程の場所にある三井記念美術館で開催されている「円空仏展」に行った後だったので、心の中でそーっとテンションが上がりました。

円空仏と宮脇綾子さんの作品は、ちょっと似ている感じ。
どちらも、素材を選び抜き、素材の良さを生かしながら、作品を作っていますし
(円空は材となる樹木の木肌やノミ痕を活かして仏像や神像を創っていますし、宮脇綾子さんも素材となる布や紙などの質感や模様を活かしながら作品を創っています)、
どちらの作品も作りは大味だけれども
(円空仏も細やかな彫刻というよりはざっくりとしたノミ痕ですし、宮脇綾子さんの作品もざっくり布が縫われていたり、切られています)、
そこが魅力的で、センスとデザインが素晴らしく、心にグッとくるものがあります。
ひとつとして同じものはなく、その個性的な美しさや素晴らしさが作品に思いきり表現されています。
宮脇綾子さんのスケッチブックや「はりえ日記」からは、身近なものの美しさを見逃さない、丁寧な暮らしぶりが伺えました。
大切にすることや丁寧に向き合うことの大事さを、改めて感じます。
おすすめの美術展ですヾ(o´ェ`o)ノ
そういえば、今回はじめて「東京駅周辺美術館共通券」を使用しました。
東京駅を中心に位置する、アーティゾン美術館・三井記念美術館・三菱一号館美術館・東京ステーションギャラリー・静嘉堂@丸の内の5館で利用できるお得な共通券で、一年間のうちに各館の好きな美術展を1回観れます。(1月から各館窓口で販売され、なくなり次第終了です)
美術展巡りをされる方には、こちらもおすすめです♪
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