『ヒトは生成AIとセックスできるか 人工知能とロボットの性愛未来学』
ケイト・デヴリン 著 ・池田尽 訳
図書館で借りて読んだら、読みやすく面白かったので購入。
サロンの本棚に置いてますヽ(৹ ˙꒳˙ )ㅅ( ˙꒳˙ ৹)ノ
ギリシア神話において、ラーオダメイアという女性が、戦死した夫に似せた銅像を作り、愛を交わしたという「人工恋人」の物語の紹介から始まるお話。
前半はセックストイの歴史的な流れを学びつつ、
(江戸時代に存在した「吾妻形」という女性器を模した男性の自慰道具や、米国でバイブレーターとして大ヒットしてしまった日本企業の家庭用電動マッサージ機のこと、TENGA社製品についても簡単にですが触れられていました。アレってそうだったんだ!とひとつ自分の中での謎が解けました)
ロボットとは何なのか、人工知能とは何なのか、セックスとは何なのか、
を歴史的な背景にも触れつつ考えていきます。
機械系が苦手と感じる初心者の私にも読みやすく、わかりやすい内容でした。
後半はセックスロボットに関することがメイン。
セックスロボットを牽引する企業の工場を実際に見学し、インタビューしつつ、AIが搭載された最先端のロボットを紹介しています。
小説や映画などで、まるで人間じゃないかと思わせるような未来のロボットが昔から描かれていますが、紹介を読んでいると、セックスロボットがそこに到達するのはまだまだ先のよう。
また、セックスロボットを考えるうえで、様々な問題点もあげています。
セックスロボットに限りませんが、目まぐるしく進化していくテクノロジーに追いついていない倫理規定、
実際にあったトラブルを例にあげての厳守されなければならないプライバシーの問題、
セックスロボットを使用することでパートナーを含めた人間(ヒト)とのコミュニケーションに良くない影響がでるのではといった考えについて、
などなど。
フェミニストであると公言する著者の、これまでの歴史的な女性の立場や男性目線でのイメージの問題提起も含め、色々と考えさせられます。
私が興味深いな、と思ったのは、
著者のセックスロボットは「人型」でなくてもいいのでは、との提案。
(「触手」推しでした)
人間は、人に似ているものに親しみを感じますが、あまりに人に近すぎすぎると、逆に不気味に感じる「不気味の谷現象」というものがあるそうです。
「性的な快感を追求」するという点では、確かにリアル感にこだわらず、機能性やデザイン性を求めることも大事かも。
とはいえ。
「セックスの心地よさ」を求める場合には、
肌の温もりを交わし、気持ちと気持ちが重なるような、
そんな触れあいの心地よさを求めているという方が多いと思います。
ただ快感を感じるのではなく、
そういった心地よさの中から生まれる快感の時間が愛おしいという方も
少なくないのでは。
そういった意味では、セックストイやセックスロボットを苦手だなと感じたり、セックスとはまた異なる行為として捉えている方も「今は」多い、かなと。
これからテクノロジーがますます進化し、私たちの生活や、人生にまでも深く影響を及ぼすようになった時に、セックスロボットを含めたセックステクノロジー?(という言葉が合っているのかどうかわからないのですが)がどのように進化しているかが気になるところです。
もう一冊、図書館で借りた本↓
『セックスロボットと人造肉 テクノロジーは性、食、生、死を征服できるか』
クリーマン・ジェニー 著・安藤 貴子 訳
4つのパートの一つとして、セックスロボットが紹介されています。
セックスロボットに関するインタビューなどを含めて、先程紹介した本と重なる点も多いのですが、セックスロボットへの嫌悪感強めのややトゲトゲしい論調が私は少し苦手かも、です。
ただ、それだけ重要な問題として捉えているということは伝わってきましたし、2冊を同時期に読んだので、セックスロボットに肯定的な意見と批判的な意見の違いを感じることができたのは良かったなと思います。
(セックスロボットだけでなく)ロボットが進化し、身近な存在となった時に、私たちが他者とどのうような関係を築くのか「人間らしさの変化」が問題であるという言葉は、胸に刺さりました。
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