日々いろいろ

スリルと冒険♪南アルプスあぷとラインで楽しむ秘境旅(大井川鐵道で行く電車旅②)

Contents

南アルプスあぷとライン(大井川鐵道 井川線)

前回の記事

紅葉の時期にもおすすめ♪SLと日本の絶景『夢の吊り橋』(大井川鐵道でいく電車旅①)9月末に3連休を頂き、静岡県に行ってきました。 以前、母が大病を患ってから(現在は元気です♪)、毎年家族で集まって旅行に行くのが恒例の...

に続いて旅行2日目は、
大井川鐵道の中でも秘境駅と呼ばれる駅が多く存在する

『南アルプスあぷとライン(井川線)』

を楽しんできました♪

スケジュール

2日目だけを拡大したものがこちらになります↓

南アルプスあぷとラインに乗車

奥泉駅

前日が寸又峡温泉宿泊だったため、寸又峡温泉第3駐車場よりバスにて『奥泉駅』へ。
奥泉駅より南アルプスあぷとラインに乗車です♪

井川線に関する案内↓


井川線ではトンネル61か所・橋梁55か所を通過しながら、山間を進んでいきます!
カーブで車輪が軋む音やトンネルの中を通過する時の『音』は、まさしくリアルな「ビッグサンダーマウンテン」!

あぷとラインが登場。

レトロな雰囲気の、可愛い赤いトロッコ列車♪
おすすめの席は、井川行の場合は進行方向に対して右側の席(千頭駅行きの場合は左側)
そちら側の方が見どころが見やすいです♪
(列車内では、各車両を行き来することはできないため、別の車両に移動したい場合は一度降りての移動となります。)

アプトいちしろ駅

さて、あぷとラインのアプト式列車とは、

アプト式とは、カール・ロマン・アプトさんが発明した、急勾配を上るための鉄道システム(ラック鉄道)の一種です。
ラック鉄道は1869年頃からスイス・アメリカで実用されはじめ、世界に広まり、今ではスイスの観光鉄道が世界的にも有名です。
現在日本でこのアプト式列車に乗ることができるのは、大井川鐵道の南アルプスあぷとラインだけです。
アプト式機関車には「ラックホイールピニオン」という坂道専用の歯車が付いていて、線路の真ん中に敷設された「ラックレール」という歯形レールを噛み合わせて坂道を上り下りします。


大井川鐵道ホームページより引用)

とのこと。

「アプトいちしろ」駅から「長島ダム」駅の間は、日本の鉄道路線で最も急勾配。

そのため、駅で列車にアプト式機関車を連結し、
アプト式機関車は、
アプトいちしろ駅から長島ダム駅に向かう「登り道」では、列車を後ろから押し、
長島ダム駅からアプトいちしろ駅に向かう「下り道」では、列車の前で、列車が落ちないようストッパーの役目をしてくれるのです。

連結作業は見学・撮影することができます♪
(列車の後ろに連結されたアプト式機関車↓)

急勾配の一区間が終わると、アプト式機関車の連結は解除。
ちなみに「急勾配」といっても、ジェットコースターの登りのような傾きを感じるわけではなく、登っていることはほとんどわかりません。

(下りの列車に連結されるアプト式機関車↓)

一区間ありがとう~!(*´-`*)ゞ

長島ダム駅

列車から、間近に長島ダムを。


こちらの長島ダムは、事前予約制ダムの内部見学をさせてくれるようです。

↑写真に写っているダム前の吊り橋も渡れます。
前日のSLに乗っていた時から思っていたのですが、大井川流域ではとにかく『吊り橋』が多いです。
長島ダムHPの大井川流域の『吊り橋』紹介ページに様々な吊り橋が紹介されていたのでリンクを貼っておきます♪(⇒大井川流域に架かる吊橋

奥大井湖上駅

やがて、列車はまるで湖に浮かんでいるようと噂の、絶景の秘境駅『奥大井湖上』駅へ。


山々に囲まれた静かな湖の中に存在する駅は、本当に秘境感満載です(笑)!

赤い鉄橋は『奥大井レインボーブリッジ』と呼ばれており、歩くことができます♪
(↑の駅を正面に見る撮影ポイントまでは、駅から歩いて約20分くらい。
レインボーブリッジを渡り、山道を少し登ったところにあります。)

撮影ポイントには、カメラを設置し、本格的に写真を撮ろうという方々が数名。
「電車が駅に来る場面も見てみたかったなぁ」なんて考えていたところ、撮影にきていた方から列車がくると教えて頂きました。

奥大井湖上駅では10時17分に下車。
次の11時23分の井川行の列車に乗る予定だったのですが、反対側の千頭駅行の電車が11時4分に駅に到着するとのこと。
撮影ポイントから、4分に駅に到着する列車を撮影して、23分の列車に乗るのはちょっと危険かなぁヾ(・ω・`;))ノ
と、迷ったのですが、せっかくなので待つことに。。。

山々を眺めながらの、静かで穏やかな時間。
本当落ち着くなぁ(*´ェ`*)

列車が走るレインボーブリッジの撮影に成功♪
上から見ていると、おもちゃみたい(((o(*゚∀゚*)o)))

早足で駅に向かったのですが、帰りは下り道だったこともあり、余裕をもって次の列車に乗ることができました。

尾盛駅

秘境駅ランキング第2位!『尾盛駅』。

以前はダム建設の関係者のための宿舎や学校があったそうですが、今は周りに民家は全くなく、駅に行くための公道もない、列車でしか行けないという、本物の秘境駅です。
なぜか、タヌキの置物がお出迎え♪
乗り降りのための時間しかないので、列車内から撮影です。

「降りる方いないよね」と話していたら、降りる方がっ!Σ(゚□゚
帰りにも乗ってくる方がおり、秘境駅を楽しむ方は結構多いのだなぁと思いました。

関の沢鉄橋

川底からの高さ約71mという日本一の鉄道橋では、ぞわっとするようなスリル感が(°m°;)
ここでは、列車はゆっくりと通過してくれます。
高所恐怖症の方は要注意。


終点:井川駅

そうこうするうちに列車はついに終点『井川駅』へ♪


井川駅では『鉄カード』を駅員さんより頂きました♪
(左上が鉄カード↓)

裏面↓

なんだろう、このカード???
鉄カードのことを後日調べたところ、鉄道会社が発行するカードで、配布方法は各鉄道会社によって様々。枚数限定なことが多く、コレクター心をくすぐることから、密かに人気なんだそうです。
大井川鐵道では、井川線営業開始60周年記念として、列車に乗って井川駅に到着した方に限定枚数配布しているよう。
これは、確かに集めたくなるなぁ(笑)

井川湖渡船

井川本村への移動には『井川湖渡船』に乗りました♪
(井川駅から井川ダムの渡船場までは徒歩5分程)

こちら無料とのことで、ずっと列車に乗っていたし、今度は船にしてみよう~と軽い気持ちで行ってみたのですが、、、、


井川湖を囲む山々と、エメラルドグリーンの湖のコントラストが絶景!
新緑の時期や紅葉の時期も綺麗なんだろうなぁ♪
貸し切り状態だったこともあり、本当に最高でした!
(写真↓真ん中にこれから行く井川の「夢の吊り橋」が写っています)


約15分。あっという間に井川本村に到着。

船頭さんもとても親切で、帰りにはクッキーと缶バッチのおみやげも頂きました(*-ω人)
缶バッチは何種類かあり、家族それぞれ別のものに♪
私は可愛い「井川大仏」缶バッチを(笑))

井川湖渡船
(私が行った時は周遊航路(約45分)はお休みでした。事前に運行状況を確認した方がいいかもしれません)

井川本村

さて、南アルプスあぷとラインの終点でもある「井川」での一番の目的は、『夢の吊り橋』。
あれ?と思われた方もいるかもしれませんが、
寸又峡温泉の「夢の吊り橋」と井川の「夢の吊り橋」、2つの「夢の吊り橋」があります。

井川のおおまかな地図がこちら↓
(井川 まちあるきガイドマップより引用させて頂きました。)


夢の吊り橋まで行く間に井川大仏を見れそうだったので、まずは井川大仏を♪

井川大仏

やっぱり山道でした(笑)
前日の足の疲れが、、、!と悲鳴を上げていたのは私だけΣ(´□` )

高さ11mの井川大仏。

夢の吊り橋(井川)


インターネットで他の方がアップしていた井川の「夢の吊り橋」の写真を見て、
「こっちの方が怖い!?ΣΣ(゚д゚lll)」
と家族でざわついたのですが、実際に渡ってみたら、やはりこちらの夢の吊り橋の方が、私は恐怖度が断然高かったです!

吊り橋の横木?の間隔が広く感じられるせいでしょうか。
寸又峡温泉の吊り橋でも、足がガクガクだったのですが、こちらは悲鳴すらあげられず、渡る間は無言。。。(笑)
始めは橋を揺らし、娘たちを恐怖に陥れていた母も、自分が渡り始めると無言(笑)

(↓比較のため、寸又峡温泉の夢の吊り橋)

絶景度は寸又峡温泉の夢の吊り橋の方が高いのですが、秘境度やスリルを求める方は是非、井川の夢の吊り橋へ!!(b゚д゚*)

ダムカレー&とうもろこしプリン

お昼は、アルプスの里(井川農林産物加工センター)でダムカレーを食べました。

可愛い(・ω・*)
井川ダムに関する解説紙↓付きです。

先程も写真をあげましたが、

井川湖渡船さんで頂いた缶バッチを見て、「とうもろこし」が気になった私。
(だってイラストの大仏様が美味しそうに食べているんですもん!)
アルプスの里で、手作り『とうもろこしプリン』↑が売っていたので、思わずデザートに購入してしまいました。
このプリンが、、、、とっても美味しかったです!!

とうもろこしの食感を残しつつ、とうもろこしの甘さを堪能できる絶品プリン。
プリンが好きな方は是非、食べてみてくださいね♪

帰路

井川では、他にも『廃線小路』という廃線を利用した遊歩道があり(人気の観光スポットのようです)、
ランチ後はそちらを散策しつつ、15時54分発の千頭駅行き終電に乗る予定だったのですが、
静岡駅に着くのが20時過ぎになってしまうこと、一本前の14時49分発の電車に乗れそうなこともあり、予定を変更し、帰路につきました。

井川駅で売っていたピンバッチ♪

購入したら、こんな可愛いクリアファイルもついてきました。

列車ですと千頭駅まで2時間弱かかりますが、
バスの場合、井川駅の隣り「閑蔵駅」から路線バス「閑蔵線」で千頭駅まで約30分で行けます。
ただ、GWや紅葉の時期など以外は14時10分が最終なので、今回は乗らずに井川線で戻ってきました。
お急ぎの方などはスケジュールを調整して、バスを使ってもいいかと♪(前回のブログで書いた「周遊きっぷ」には閑蔵線路線バスも含まれています)

行きはわくわく状態での乗車だったのですが、帰りはまったり。。
景色をゆったりと楽しむことができましたヾ(*´∀`*)ノ

(待機中のアプト機関車。すっかり愛着が♪)

(走る列車の様子)

今まで、鉄子ちゃんでは全くなかったのですが、今回『大井川鐵道』を満喫して、すっかりにわか鉄子ちゃんになっちゃいました(笑)
SLにトロッコ列車にと、純粋に電車が面白かったです♪

そして、なかなか見ることができない、まさしく秘境の絶景。

冒険とスリル感がたまらない、『大井川鐵道』の旅。
ぜひぜひおすすめです~(*≧ω≦)