男性ホルモンと男性更年期

更年期とは、、、、?

「男性更年期障害」
男性更年期障害が、注目されるようになってきたのは近年のこと。
(1998年国際男性更年期学会(ISSAM)設立。日本では2001年日本AgingMale研究会が発足。)
男性更年期障害は簡単にいえば、
「年齢を重ねるにつれて、男性ホルモンが低下しバランスが崩れ、そのことが原因であらわれる様々な心身の不調」です。
最近、女性の間で「若年性更年期障害」という、更年期障害があらわれる年齢(45歳〜55歳頃)よりももっと若い年代(20〜30代)で更年期のような症状があらわれてしまうことが問題になっていますが、、、男性にもあります「若年性更年期障害」。

これから男性の「更年期障害」について書いていきたいと思います。
ですが、そもそも更年期とは何なのでしょうか?

 

更年期とは
人間は生物です。
生物として、年を重ねれば、様々な機能が衰えていくことは当然のこと。
衰えていく中には、もちろん生殖機能あります。
若く身体に力がみなぎる時には、力強い子どもを作ることが出来ますが、生殖機能が衰えると、機能が上手く動作しないなどで、子どもに障害がでてしまったり、残す子孫に影響が出てしまうことが多くなります。
そのため、よりよい子孫を残すことが出来なくなった段階で、生殖機能は終わりを迎えます。
これは、生物の「種の存続」の面からみて当然の現象なのです。
このことを前提に、まずは「はっきりとした区切りのある」女性の更年期をみてみましょう。

女性の場合、中心となるのは「閉経」(=「月経がなくなること」(生殖機能の停止))です。
女性は、お母さんのお腹の中にいる段階で、卵巣に卵子の元となる「原子卵胞」を約600万〜700万個持っています。それが出生時には約200万個に減り、生理が始まる頃には約30〜40万個になります。
その原子卵胞が、女性ホルモンの力で成熟した状態の「卵子」として毎月1つ排出され、妊娠が可能になるのです。
原子卵胞は、時間と共に老化し、消滅していってしまいます。
卵胞の老化が目立つようになるのは31歳頃からといわれており、また数としても、40歳前後でガクンと減り、

 


更年期と閉経│更年期障害が気になる女性を応援するキッコーマンの輝きプロジェクトから引用

 原子卵胞が0になった段階で、「閉経」をむかえるのです。
日本人女性の閉経平均年齢は50.5歳
前5年、後5年の期間をとり、更年期は一般的に45歳〜55歳頃とされています。

卵巣機能の衰えが顕著になる(約5年間)
→卵巣機能が停止(閉経)
→体が順応するための期間(約5年間)

卵巣から分泌され、生殖機能に大きく関わる女性ホルモンが、閉経の約5年前から大きく低下を始め、卵巣機能の停止(閉経)以降は、一気にほぼ分泌されない状態になっていきます。
今まで身体の様々な部分に影響を与えていた女性ホルモンがほとんど分泌されない状態になり、その状態に身体が適応するまでの期間が約5年間。
計約10年の間で女性は、閉経を中心とした女性ホルモンの劇的な変化に適応するのです。
その期間を女性における更年期といい、このホルモン環境の変化が原因で現れる様々な心身の不調を更年期障害といいます。

では、男性の更年期についてみてみましょう。
男性の場合、はっきりとした「区切りとなる期間」はありません。
生まれ持った卵胞が時間と共に老化・消滅していく女性と違い、
男性の場合、思春期以降、精子は毎日作られます。
その数、一日に約5000〜1億。
死ぬまで作り続けるのです。
ですが、、、、、、毎日新しいものが作られているからといって、生殖機能が衰えない、というわけではありません。
男性は35歳頃から精子の老化が始まるといわれています。
活発だった精子の運動量が低くなったり、精子に傷や不備がある状態や精子の生産量の減少などが原因で受精も上手くいきづらい状態になっていきます。
精子が作られる精巣において、男性ホルモンが加齢によって少なくなることも、精子の老化の一因になっています。
以前書きましたが、男性を男性たらしめる男性ホルモン(テストステロン)。
(「男性ホルモン③(男性ホルモンの力)」をご覧頂けたら嬉しいです)
テストステロン10代後半から20歳にかけてピークに達し、40歳以降1年に約1%ずつ緩やかに低下していくといわれています。

男性の更年期は、始めにいったように「明確な区切り」はありませんが、だいたい40歳〜60歳といわれています。
随分アバウトな感じですが、その理由としては男性ホルモンの個人差があげられます。
男性ホルモンは「個人差」が大きく、元から男性ホルモンの量が少ない人もいれば、多い人もいますし、若い時から男性ホルモンの分泌量が低下していってしまう人もいれば、年を重ねてもほとんど低下せず、おじいちゃんになっても20代男子と同じくらいの分泌量の方もいます。
低下が始まる年齢に関しての個人差もしかりです。
ですが、様々な研究からだいたい女性と同じく45歳から55歳、広くとって40歳から60歳頃、男性ホルモンが低下を始め、ホルモン環境の変化による心身の不調である男性更年期障害が現れると考えられています。

女性ホルモンが急激に低下する女性と異なり、緩やかにホルモン環境が変わっていく男性には、更年期障害はないと考えられてきました。
ですが、男性ホルモンが急激に低下する場合に、男性にも更年期障害の症状が強くでると考えられています。

更年期とは、単純に生殖機能が衰え、身体が変化する時期ではなく、新しい自分へと変わる「生まれ変わり」の時期でもあります。

日本人の平均寿命は男性80.75歳、女性86.99歳になりました。www.mhlw.go.jp

「なんだか疲れが抜けづらくなってきて、しんどいなぁ」と男性が40歳で思い始めたとして、それから更に40年間は生きるのです。
疲れやすくなったなぁ、やる気がでないなぁで過ごすには長すぎる時間です。
更年期障害を上手く乗りきり、新しい自分へと生まれ変わって、更に自分の好きなように心にハリのある時間を過ごしましょう!